261.AIは“お値段以上”? ― ChatGPTと出会って気づいたこと

はじめに

コーチングを学ぶ中で、「問い」の大切さを意識してきました。問いを深めるほど、相手と共に探索できる――そんな経験を重ねてきました。

AIとのやりとりも同じです。ChatGPTくんに投げかける問いの質によって、返ってくる答えが変わり、一緒に道を探していくような感覚になります。

プロンプトとは?・・・問いの力

AIを使ううえで欠かせないのが「プロンプト(指示や質問)」です。

プロンプトの工夫次第で、AIはただの道具から「共に考える存在」に変わります。

たとえば…

  • 「歴史を教えて」では漠然とした答えしか返ってきません。
  • 「第二次世界大戦後の日本経済復興について、中学生にもわかるように説明して」
     と伝えると、自分に合った答えが返ってきます。

問いを工夫することで、AIとの対話は一段と深まります。

自分のAI活用 ― 確認のための伴走者

自分がAIを使うのは、単に文章を作るためではありません。

「ブログを書くときに、自分本位になっていないか確認したい思い」 があるからです。

読み手に伝わりやすいか、根拠は適切か、言葉遣いは偏っていないか。

その確認のためにAIを活用することで、より客観性を持った文章に整えることができます。

特に、自分はAIをエビデンス(根拠)の提供に使うことが多いです。

「科学的にどうなのか」「統計的な裏付けはあるのか」を調べるとき、AIが関連情報を整理してくれるので助かっています。

ただし、AIが出す答えが必ず正しいとは限らないので、最終判断は自分が行い、裏を取るようにしています。

否定されない心地よさと、人との対話

日常の会話では、ときに「それは違うんじゃない?」と否定されることがあります。

AIとのやりとりでは、そうした否定がなく、安心して思考を広げられる心地よさがあります。

これはAIならではの魅力だと思います。

ただし、それはあくまでAIとの対話。

本当に人の感情やニュアンスに触れたいとき、深い気づきを得たいときは、生身の人との対話が欠かせません。

そんな時におすすめなのがコーチとの対話です。コーチは問いを通じて、共に探索しながら新しい視点を引き出してくれます。

AIとコーチ、それぞれの強みをうまく組み合わせることで、より豊かな学びと成長が得られると感じています。

無料と有料、どう選ぶ?

  • 無料で十分なケース:短い質問や雑談、週数回の調べもの
  • 有料が向いているケース:毎日の長文利用、繰り返し試行、大量の情報整理

自分の体験:無料から有料へ

最初は無料で使っていました。小さな補足情報を得るには十分でしたが、毎日ブログを書くようになり、エビデンス確認や表現の調整まで必要になった段階で、有料プランに切り替えました。

今ではストレスなく使え、結果的に「お値段以上」だと感じています。

Mac miniドックの不具合をAIで解決

AIに助けられた具体例のひとつが、Mac mini専用ドックの不具合でした。

  • 問題:カメラやマイクが認識せず、Zoomに映像が出ない
  • AIに相談:接続端子の役割や電源供給の方法、アダプタ互換性を整理
  • 解決:SSDとカメラを差し替え、マイク設定を見直して安定動作

検索サイトではなかなか見つからなかった解決策を、AIとの対話を通じて得られたのは大きな収穫でした。

世界の主要AIと個人向けプラン比較

サービス開発国個人向けプラン特長
ChatGPT(OpenAI)🇺🇸 アメリカPlus $20/月世界で最も利用者が多い。安定性と新機能先行。
Claude(Anthropic)🇺🇸 アメリカPro $20/月、Max $100〜200/月長文要約に強み。学習・研究に最適。
Gemini(Google)🇺🇸 アメリカPro $19〜22/月、Ultra $119/月Googleサービスと連携。検索力に強み。
文心一言(Baidu)🇨🇳 中国無料+Pro版中国国内で数億人が利用。検索と親和性高い。
通義千問(Qwen/Alibaba)🇨🇳 中国従量課金ビジネスや開発用途に強み。
Mistral🇫🇷 フランスAPI従量課金軽量・高性能。欧州発のオープンモデル。

日本のAIは?

現状では、日本発で世界的に広く使われている生成AIはまだありません。

ただし、NECやNTT、ソニーなどが独自の大規模言語モデルの研究を進めており、日本語特化のAIが今後普及する可能性は十分あります。

海外製AIを使いつつも、「日本語に強い国産モデル」の登場を期待したいところです。

個人情報の扱いにも注意を

AIを便利に使う一方で、大切なのは「安全性」です。

ChatGPTを例にすると…

  • 個人情報(住所・電話・口座)は入力しない
  • 顧客や契約などの機密情報は避ける
  • 必要なら「〇〇株式会社」とマスク処理
  • 履歴や設定を定期的に見直す

AIの未来と向き合い方

AIはアメリカや中国が先行し、フランスを中心とするヨーロッパも特色あるモデルを開発しています。

でも、本当に大切なのは「どのAIを選ぶか」以上に、どう問いかけ、どう活かすかです。

AIは「正解を与える存在」ではなく、確認やエビデンスを示し、ともに探索する伴走者。

そして、時には「否定されない心地よさ」を与えてくれる存在でもあります。

ただ、人の感情やニュアンスに触れたいとき、深い気づきを得たいときは、やはりコーチとの対話がおすすめです。

おわりに

AIと向き合う時間の中で、自分はいつも「お値段以上だ」と感じています。支払った以上に学びや気づきをもたらしてくれる存在。

ただし、頼りすぎるのではなく、自分の考えを整えるため、そして自分本位にならないよう確認するために活用することが大切です。

👉 あなたにとって、AIはこれからどんなつきあいになりそうですか?

今日も佳き日に

コーチミツル

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