144.ぼるでぼろっそ(夜風とジャズと、とろけるような時間)

今日は松江のカラコロ広場で開催されたジャズイベントに行ってきました。

夕方の光がだんだんと深まって、空の色がオレンジから藍色に変わっていく。

グラスの中でお酒がきらめき、あたりにはほんのりと夜の気配。

ステージから聴こえてくるのは、ゆるやかなビートとアドリブの調べ。

「ぼるでぼろっそ」

スペイン語で「とろけるような」という意味。

夜風に揺られて、音に包まれながら、とろけるような時間が流れていきます。

ジャズとリラックス、科学の話を少しだけ

音楽には、心と体を解きほぐす力があると言われています。

中でもジャズは、自由なリズムと即興性によって、私たちの脳を心地よく刺激します。

実際に、音楽療法の研究では、ジャズやクラシックを聴くことでストレスホルモンが低下し、リラックスを促す脳波(α波)が増加することが分かっています。

夜の静けさと音楽が重なると、心がスーッと緩んでいく。

そんな体験を、私は今日ここで味わいました。

夜の広場で音楽を聴くということ

カラコロ広場の石畳に座って、街灯のやわらかな光に包まれながら聴くジャズ。

周囲の喧騒がゆるやかにフェードアウトして、

気がつけば音楽と、グラスの中の氷が奏でる音だけが残る。

昼の賑わいとは違う、夜の「静けさをともなった開放感」。

その中で聴く音楽は、自分の中の深いところまで染み込んできます。

アドリブが始まった瞬間、空気が変わる

アドリブって、まるで小さな魔法みたいです。

「この瞬間にしか生まれない音」が、空気を震わせ、心を揺さぶる。

会場の誰もが息をひそめて、その一音に耳を澄ます時間。

まさに「今この瞬間を生きている」ことを実感できる瞬間。

夜のジャズには、そんな時間が確かにあります。

お客さまが本当に望んでいるものって?

美味しいお酒、心地よい音楽、素敵な会場。

それらを味わいながら、ふと気づくんです。

みんな、「少しだけ日常から離れたい」のだと。

忙しい毎日から、少しだけ抜け出して、

深呼吸するような時間が、きっと必要なんだと思います。

いいものですねー

ステージの灯りが揺れて、

最後の曲が静かに終わったあと、

夜風がそっと頬をなでていきました。

音楽とお酒と、ほんの少しの余白。

それだけで、人は満たされるものですね。

そして今日も、ジャズのアドリブが、

私の心にこう語りかけてくれました。

「それでいいんだよ」

今日も佳き日に

コーチミツル

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