650.『道具の記憶をたどってみた』第1話 無骨なパソコンに惹かれた理由

身の回りにある道具

今、自分は草刈機や剪定ばさみ、チェーンソー、鍬など、さまざまな道具を使っています。

草を刈る。枝を切る。木を切る。土を耕す。

道具には、それぞれの役割があります。使う場所や目的によって形が違い、実際に手に取ってみると、使いやすさにもずいぶん差があります。

一方、事務の仕事をするうえで、最も大切な道具といえば、やはりパソコンです。

これまで、自分は何台ものパソコンを使ってきました。

先日、昔のパソコンについて話しているうちに、コンサルタントさんが使っていたThinkPadに憧れていたことを思い出しました。

コンサルタントさんが使っていたThinkPad

25年ほど前、自分は経営管理システムの開発に携わっていました。

その頃、コンサルタントさんが使っていたのがThinkPadでした。

黒くて四角く、飾り気がない。キーボードの中央には、赤いTrackPointが付いていました。

派手ではありません。それでも、洗練されていて、必要な仕事をサクサクと進めるためにつくられているように見えました。

格好よく見せるためというより、仕事を確実にするための形。

その無骨さに、自分は惹かれていたのだと思います。

自分が使っていたPanasonic

当時、自分が仕事で使っていたのは、Panasonicの小型ノートパソコンでした。

写真を調べてみると、記憶に最も近いのは、2002年に登場したLet’s note CF-R1です。

銀色の小さな本体に、丸いホイールパッドが付いていました。約1キログラムと軽量でありながら、持ち歩くことを前提に、丈夫につくられたパソコンでした。

黒いThinkPadとは外観が違います。

それでも、小さくて堅固で、必要な場所へ持っていき、黙って役目を果たすという点では、よく似ていたように思います。

無口だった親父

自分の親父は、無口な人でした。

小学低学年の頃、親父の作業を手伝ったことがあります。

親父は、次に何が必要なのかを細かく言いません。だから自分は、釘なのか、カナヅチなのか、ドライバーなのかを考え、先回りして渡していました。

以前のブログにも、その思い出を書きました。

537.“ご機嫌”でも“不機嫌”でもない、“素機嫌”という感覚
https://coach-mitsuru.com/archives/5806

田んぼのことを書いたブログでは、親父から受け継ぎたかったものの一つとして「黙々と働く背中」を挙げています。

577.田んぼは、お米を育てる場所ではなかった。
https://coach-mitsuru.com/archives/6095

これまでも親父のことは書いてきましたが、今回、昔のパソコンについて話していて、初めて二つがつながりました。

出来上がったもので示す

職人さんにも、どこか親父と似た印象を持っています。

あれこれ言うより、手を動かす。そして、最後は出来上がったもので示す。

自分は、そういう姿に憧れていたのでしょう。

考えてみると、ThinkPadやLet’s noteに感じていたものも、それに近かったのかもしれません。

道具は、自分から何かを語るわけではありません。

それでも、なぜこの形なのか、何のためにつくられたのかは、使ってみると分かります。

昔のパソコンを思い出していたら、自分が道具の向こうに、どのような人の姿を見ていたのかまで、少し分かったような気がしました。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

#道具の記憶 #AI #形のない道具 #AIとの対話 #Finale #試行錯誤 #一緒に考える #コーチミツル


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