640.休符は、終わりではない

「また三日坊主だった……」

何かを始めたものの、長続きしなかった。

運動、勉強、趣味、日記、楽器……。

そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

三日坊主という言葉には、どこか「続けられなかった自分はダメ」という響きがあります。

でも最近、自分は思うのです。

三日坊主くらいの気持ちで始めてもいいんじゃないか。

三日やってみる。

続けば続ける。

疲れたら休む。

そして、またやりたくなったら始める。

それくらい軽やかでもいいのではないでしょうか。

音楽には「休符」がある

音楽には、音符だけでなく「休符」があります。

休符のところでは、音は鳴りません。

でも、曲が終わったわけではありません。

音が鳴っていない時間も、ちゃんと曲の一部です。

むしろ休符があるからこそ、その次の音が生きてくることもあります。

そう考えると、私たちが何かを続けられなくなった時間も、すべて「やめてしまった時間」と考えなくてもいいのかもしれません。

もしかすると、それは「休符」なのかもしれない。

自分には、30年の休符がありました

以前、このブログでトランペットについて書きました。

316.縁は回送する(家族と音、そして再び響き出すトランペット)

自分は小学4年生からトランペットを吹き始め、20代前半まで続けていました。

ところが結婚し、双子の父親になったことをきっかけに、トランペットをケースにしまいました。

それから約30年。

今だから「30年の休符だった」と言えますが、当時の自分は、

「もう二度とラッパを吹くことはないだろう」

と思っていました。

「子育てが終わったら、また始めよう」

そんな計画を立てていたわけでもありません。

自分の中では、ほとんど終わったことになっていたのです。

ところが、また音が鳴り始めた

それが30年後、もう一度トランペットを手にしました。

最初は音がうまく出ず、「楽器がおかしいんじゃないか」と思ったほどでした。

それが今では、またこんなにラッパを吹いている。

いろいろな方と一緒に演奏し、ステージにも立ち、今もラッパを吹くことを楽しんでいます。

30年前の自分に、

「あなた、またラッパを吹くよ。それも、かなり吹いてるよ」

と言っても、おそらく信じないでしょう。

今の自分自身でさえ、ときどき不思議に思います。

嘘みたいです。夢のようです。

だから、人生というものは分からないものです。

「終わった」のか、「休んでいる」のか

ここで、少し考えてみたいのです。

あなたにも、

「昔やっていたけれど、やめてしまったこと」

はありませんか。

スポーツかもしれません。

絵を描くことかもしれません。

楽器かもしれない。

勉強かもしれない。

あるいは、いつの間にか諦めてしまった何かかもしれません。

それを思い出したとき、

「もういいかな」

と思うのであれば、それは終止符なのかもしれません。

無理に再開する必要はないと思います。

でも、

「本当は、もう一度やってみたい」

「ちょっと気になる」

「いつかまた……」

そんな気持ちが心のどこかに残っているとしたら。

それは終止符ではなく、休符なのかもしれません。

人生の休符には、長さが書いてない

音楽の休符には長さがあります。

一拍休む。

二拍休む。

一小節休む。

楽譜を見れば、いつ次の音を出せばいいのか分かります。

ところが、人生の休符には長さが書いてありません。

三日かもしれない。

三か月かもしれない。

三年かもしれない。

自分のトランペットのように、30年かもしれません。

だからこそ、自分で決める必要があります。

もし、

「これはまだ休符だな」

と思えるものがあるのなら。

ひとつ、自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。

「では、いつからまた始めよう?」

次の一音を鳴らしてみる

三日坊主でもいいと思います。

また三日やればいい。

それから休んでもいい。

そして、またやりたくなったら始めればいい。

大切なのは「続かなかった自分」を責め続けることではなく、

自分の中に、まだ次の音を鳴らしたい気持ちがあるかどうか。

なのかもしれません。

もし、その気持ちがあるのなら――

あなたの曲は、まだ終わっていません。

では、

その休符を、いつまでにしますか?

次の一音を、いつ鳴らしますか?

30年ぶりでも、音は鳴りました。

だから自分は思います。

休符は、終わりではない。

次の一音を鳴らしたとき、それまでの空白もまた、自分の人生という曲の一部になっていくのかもしれません。

今日も佳き日に

コーチミツル

#休符は終わりではない #三日坊主 #再スタート #人生を楽しむ


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