613.冗談は、笑うからこそ冗談。(「冗談だよ」と言えば、何を言っても許されるのだろうか)

「冗談、冗談」

誰かに少し失礼なことを言ったあと、そんなふうに笑って済ませる人がいます。

もちろん、本当に冗談だったのかもしれません。

悪意もなかったのかもしれない。

でも、最近ふと思うのです。

それが冗談だったかどうかを決めるのは、言った本人なのでしょうか。

冗談には、相手がいる

冗談というのは不思議なものです。

同じ言葉でも、長年の友人から言われれば笑えることがあります。

ところが、あまり親しくない人から同じことを言われると、腹が立つこともある。

つまり、言葉だけで「これは冗談」「これは冗談ではない」と決まるわけではありません。

そこには、

相手との関係性。

その場の雰囲気。

これまで積み重ねてきた信頼。

そして何より、言われた人がどう受け取ったのかがあります。

「冗談だよ」は免罪符ではない

相手が傷ついたと分かったとき、

「ごめん。そんなつもりじゃなかった」

と言うことはできます。

ところが、

「冗談じゃん」
「冗談も通じないの?」
「そんなことで怒るなよ」

となると、少し話が変わります。

自分の言葉によって相手が傷ついたという事実より、

「自分は悪くない」

ということを優先しているようにも見えるからです。

「冗談だよ」は、傷つけた言葉を冗談に変える魔法の言葉ではありません。

笑わせることと、笑われること

本当に楽しい冗談には、どこかに「一緒に笑う」という感覚があるように思います。

自分が笑う。

相手も笑う。

周りも笑う。

そこには、小さな共感があります。

でも、

自分と周囲だけが笑って、言われた本人だけが笑っていない。

それを「冗談」と呼んでよいのでしょうか。

人を笑わせることと、人を笑いものにすることは違います。

この境界線は、とても大切なのだと思います。

冗談かどうかを決めるのは誰だろう

もちろん、何を言っても「傷ついた」と言えば相手が全面的に悪い、という話でもありません。

人によって感じ方は違います。

誤解だってあります。

だからこそ大切なのは、

「自分は冗談のつもりだった」

で終わらせるのではなく、

「相手にはどう届いたのだろう」

と考えることではないでしょうか。

コミュニケーションは、発したところで終わるものではありません。

相手に届いて、初めて成立します。

冗談も同じなのでしょう。

冗談は、笑うからこそ冗談

自分は、冗談そのものを否定したいわけではありません。

むしろ冗談は、人と人との距離を縮めてくれる素敵なものだと思っています。

くだらないことを言って笑う。

失敗を笑い話にする。

ちょっとした一言で、その場が和む。

そんな冗談は大好きです。

だからこそ思います。

冗談は、笑うからこそ冗談。

そしてできれば、

言った人だけではなく、言われた人も笑えるもの。

それが、人を幸せにする冗談なのではないでしょうか。

「冗談だったのに」と言いたくなったとき、

一度だけ考えてみる。

その冗談で、相手も笑っていただろうか。

その問いだけで、人との関わり方は少し変わるのかもしれません。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

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