444.【第3回】未来を問うという実践(ソリューションフォーカスという考え方)「空気を変える一言」全3回― 犯人探しから、未来設計へ ―

第1回では、
問題が起きると人は犯人探しに向かいやすい構造を書きました。

第2回では、
「普通は」という言葉が主観を正義に変えてしまうことを書きました。

では、どう転換するのか。

ここで紹介したいのが、
**ソリューションフォーカス(Solution-Focused Approach)**という考え方です。


ソリューションフォーカスとは何か

ソリューションフォーカスは、
1980年代にスティーブ・ド・シェイザーやインスー・キム・バーグらによって体系化されたアプローチです。

日本では、自分を紹介してくださっている青木安輝氏がソリューションフォーカスの第一人者です。

特徴は明確です。

・問題の原因を深掘りしすぎない
・過去よりも未来に焦点を当てる
・「うまくいっている瞬間」を探す
・小さな前進を設計する

つまり、

「なぜこうなったのか」より
「どうなればうまくいくのか」

を扱う。


犯人探しとの違い

犯人探しは、

過去

責任

説明

に向かいます。

ソリューションフォーカスは、

未来

望ましい状態

具体的な一歩

に向かいます。

方向が違う。


事例で見る違い

資料提出漏れが起きた。

犯人探し:
「誰が確認しなかった?」

ソリューションフォーカス:
「次、どうなっていると上手くいくと言えますか?」

ここで答えは、

・締切前日に通知が来る状態
・進捗が共有されている状態
・確認役が明確な状態

と“状態”で語られます。

そしてさらに、

「その状態に近づくために、今できる小さな一歩は?」

と具体化していく。


なぜ原因を深掘りしすぎないのか

原因分析が不要という意味ではありません。

しかし多くの場合、

原因追及
= 防御の応酬
= 過去の説明の繰り返し

になりやすい。

ソリューションフォーカスは、

「うまくいっているときは何が違うか」
「例外はなかったか」

と問うことで、
すでにある資源に目を向けます。

問題の深掘りではなく、
解決の芽を探す。


文化差との接続

第2回の「メール+電話」の事例。

文化の違いは、まず対話で確認する。

そのうえで、

「では、この職場でうまくいっているやり方は何か」
「例外的にスムーズだったケースは?」

と問い直す。

過去を断罪するのではなく、
機能している瞬間を探す。

そこにソリューションフォーカスの視点があります。


小さな前進を設計する

ソリューションフォーカスでは、

完璧な解決を目指しません。

「明日から何が1ミリ変われば前進と言えるか」

を問う。

これは禅問答ではありません。

具体化のプロセスです。

大きな理想ではなく、
実行可能な一歩。


最後に

犯人探しは、
安心を早く取り戻す方法です。

ソリューションフォーカスは、
未来を一歩進める方法です。

問題が起きたとき、

あなたは過去を整理しますか。
それとも未来を設計しますか。

その違いが、
場の文化を静かに変えていきます。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に コーチミツル

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