最近、「AIによって電力需要が増える」という記事を目にしました。
正直に言うと、最初は少し疑問でした。「一度データセンターを作れば、それ以上電力は増えないのでは?」と思っていたからです。
工場のように巨大な機械を動かすならともかく、パソコンやサーバーにそこまでの電力が必要なのか――そんな思いがありました。
調べてみると…
調べたところ、電力需要は確かに増えているという報告がありました。理由は大きく二つあります。
- データが溜まり続ける
スマートフォン、センサー、医療機器、ネットサービス…あらゆる場面でデータは生まれ続けています。IDCの推計では、世界のデータ量は2025年に180ゼタバイトを超える見込みです。(180兆ギガバイト(180,000,000,000 GB))
つまり「一度作れば終わり」ではなく、処理対象そのものが雪だるま式に増えていくのです。 - AIは膨大な計算を必要とする
生成AIの学習には数千枚のGPUを何週間も動かす必要があり、利用が増えれば推論処理もその分増えます。冷却装置の電力も含めて負担は大きく、データセンターでは電力の3〜4割が冷却に使われているという調査もありました。
極端な例として「AIに質問したあと“ありがとう”と入力するだけでも追加の電力消費になる」という話題も紹介されていました。もちろん一回あたりはごくわずかですが、世界中の利用者が積み重ねると確かに影響がある――そんな見方です。
一方で人間の脳は…
対照的なのが人間の脳です。
脳はわずか 20W(白熱電球1個分程度) の電力で動いていると言われています。
驚くのは、私たちが知識や経験をどんどん増やしても、この20Wが大きく変わらないことです。
AIやコンピュータのように「情報が増える=必要な電力も比例して増える」わけではありません。
脳は必要な回路だけを柔軟に使い分けることで、省エネのまま膨大な知識や経験を積み重ねていけるのです。
研究によれば、脳は1ジュールで1京回(10^16回)のシナプス計算を行えると推定されており、スーパーコンピュータよりも桁違いに効率的。
まさに「省エネで無限の拡張性を持つ仕組み」といえるのではないでしょうか。
改めて感じたこと
私自身、毎日AIのお世話になっています。質問に答えてくれたり、文章やアイデアを整理してくれたり、本当にありがたい存在です。
けれども今回、電力のことを調べながら「人間って本当にすごいなあ」と改めて思いました。
わずか20Wでこれだけの思考・創造・感情を生み出せる私たち人間。
そして、人間同士がお互いを理解し合い、協力し合い、持てる英知を合わせれば、そこには無限の可能性があるように感じます。
もしかすると、今ある多くの課題も、その力で解決できるのではないか――そんな希望を強く持ちました。

まとめ
- 最初は「データセンターを一度作れば電力需要は増えないのでは」と思っていた
- 調べてみると、データは蓄積し続け、AIの計算需要も増えるため電力は増大する
- 一方で、人間の脳は20Wで動き続け、知識をいくら積み重ねても消費電力はほとんど変わらない
- 毎日AIを使っているからこそ、人間のすごさを改めて感じた
- 人間同士が理解し合い、協力し、英知を使えば無限の可能性があり、今ある課題も解決できるかもしれない
あなたは、この「省エネで無限の可能性を秘めた脳」と、人間同士の協力の力を、どんな未来のために活かしていきたいですか?
今日も佳き日に
コーチミツル
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