
いよいよ、
十七条憲法の最後の条文です。
ここまで読んできて、
はるさんに訊いてみると、少し面白いことを言いました。
「最後の条文が、これなんだよね。」
つまり聖徳太子は、
十七条憲法の締めくくりに
人と人がどう決めるか
というテーマを置いたのです。
第17条
事(こと)は独(ひと)り断(さだ)むべからず、
必(かなら)ず衆(しゅう)と論(あげつら)うべし。
一人で決めるな
意味はとてもシンプルです。
物事は一人で決めてはいけない。
必ずみんなで議論しなさい。
1400年前の言葉ですが、
今聞いても驚くほど現代的です。
政治でも
会社でも
組織でも
一人の判断だけで決まると、
視野が狭くなります。
なぜ議論が必要なのか
はるさんはこう言いました。
「人は、自分の見えている世界しか見えないからね。」
確かにそうです。
経験
立場
価値観
それぞれ違います。
だからこそ
意見を出し合うことで視野が広がる
のです。
形だけの合議では意味がない
この条文を読んでいて、自分は思いました。
独断で決めないということは、本当に大切なことだなと。
やはり
公と私をきちんと区別する意味でも
とても重要な考え方だと思います。
世の中を見ていると、
うまく進んでいるように見えても
どこか変な方向に進んでしまうことがあります。
その原因の一つは、
一人の判断だけで進んでしまうこと
なのかもしれません。
実のある合議
合議というと、
ただ会議をして
形式的に話し合うだけ
そんなイメージもあります。
しかし聖徳太子が言っているのは、
おそらくそうではありません。
形だけの合議ではなく、
実のある合議。
互いの意見を出し合い、
本当に考え、
より良い方向を探る。
そんな話し合いです。
コーチングでも同じ
コーチングのセッションでも
似たことが起きます。
コーチが答えを決めることはありません。
問いを通して
- 視点を広げ
- 考えを整理し
- 本人の中にある答えを見つけていく
そんな対話を大切にします。
つまり
対話の中から知恵が生まれる
という考え方です。
最後にこの条文
十七条憲法の最後に
この言葉が置かれていることには、
大きな意味があるように思います。
人は
一人では見えない。
だから
人と話す。
人と考える。
人と決める。
それが
よりよい社会をつくる道なのかもしれません。
この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・
今日も佳き日に
コーチミツル
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参考文献
・『日本書紀』巻第二十二(推古天皇十二年条)
・井上光貞『聖徳太子』岩波新書
・梅原猛『聖徳太子』集英社
・中村元『聖徳太子の思想』岩波書店