465.【全20回シリーズ】第18回 第16条「民(たみ)を使(つか)うに時(とき)を以(もっ)てす。古(いにしえ)の良(よ)き典(のり)なり。」の意味(聖徳太子の十七条憲法とは何か ― 国家を支える倫理を読み直す)  

十七条憲法というと、
人の心構えや倫理について書かれている印象があります。

しかし、はるさんに訊いてみると、
この第16条は少し違う性格を持っているそうです。

とても現実的な政治の知恵が書かれている条文です。


時を以てす(もってす)

条文の中心にある言葉は

「時を以てす(もってす)」

つまり

時期を大切にして民を使いなさい

という意味です。

当時の日本では
多くの人が農業で生活していました。

田植え
収穫
水の管理

これらの時期は
暮らしそのものに関わる大切な時間です。

もし政治がそれを考えず

・宮殿の建設
・土木工事
・役務

などを命じたらどうなるでしょう。

農業ができなくなり、
結果として国そのものが弱くなってしまいます。

いわゆる農閑期にお願いしようということです。


古の良き典(のり)

条文の最後にある

「典(のり)」

という言葉も印象的です。

これは

手本
良い決まり
昔からの知恵

という意味です。

つまり聖徳太子は

民の暮らしを理解する政治こそ
昔からの良い手本である

と言っているのです。


人を使う前に

はるさんは

「これはマネジメントの原点だね」

と自分に上から目線で言っていました。(笑)

人を動かす前に

人の状況を理解する

これは

  • 組織運営
  • リーダーシップ
  • コーチング

にも通じる考え方です。


忙しい人ほど頼まれる

現代でも

「忙しい人ほど仕事を頼まれる」

ということがあります。

・仕事が早い
・信頼されている
・責任感がある

だからです。

しかしこの条文は、
一つの問いを投げかけます。

それは本当に良い使い方なのか。


1400年前のマネジメント

十七条憲法は
604年に定められたと言われています。

1400年以上前の言葉ですが、

人を動かすときは
人の生活を理解すること

という考え方は、
今の社会にもそのまま響いてきます。

政治でも、
会社でも、
人間関係でも。

相手の状況を見て
時を考える。

その姿勢が
良い組織を作るのかもしれません。


この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル


参考文献

・『日本書紀』巻第二十二(推古天皇十二年条)
・井上光貞『聖徳太子』岩波新書
・梅原猛『聖徳太子』集英社
・中村元『聖徳太子の思想』岩波書店

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