462.【全20回シリーズ】第15回 第13条「諸(もろもろ)の官(つかさ)に任(にん)ぜらるる者(もの)は、同(おな)じく職掌(しょくしょう)を知(し)れ。」の意味(聖徳太子の十七条憲法とは何か ― 国家を支える倫理を読み直す) 

十七条憲法 第十三条には、次の言葉があります。

「諸(もろもろ)の官(つかさ)に任(にん)ぜらるる者(もの)は、同(おな)じく職掌(しょくしょう)を知(し)れ。」

現代の言葉にすると

役職についた者は、それぞれ自分の職務をよく理解しなさい

という意味になります。

一見すると当たり前のような言葉ですが、
これは組織が機能するためのとても大切な原則です。


なぜ役割理解が大切なのか

組織がうまく回らなくなる原因の一つは

役割が曖昧になること

です。

例えば

・誰が決めるのか分からない
・誰が責任を持つのか分からない
・誰がやる仕事なのか分からない

こうなると

仕事は進まず
責任の所在も不明確になります。

聖徳太子はすでに1400年前に

役職に就いたなら、その職務を理解しなさい

と伝えていました。


現代の会社組織でも同じことが起きる

会社でもよくあることですが

役職だけが増えて
役割が曖昧になると

・会議だけ増える
・決定が遅くなる
・責任がぼやける

という状態が起きます。

逆に

役割が明確になると

・判断が早くなる
・仕事が進む
・組織のエネルギーが上がる

という変化が起きます。

つまり

役割理解は組織のエンジン

とも言えるのです。


コーチングでも同じことが起きる

コーチングのセッションでも
自分の立ち位置を確認するときに問いかけることがあります。

それは

「あなたの役割は何ですか?」

という問いです。

役割が明確になると

人は迷いが減ります。

そして

自分がどこで力を発揮すればよいのかが
見えてきます。

聖徳太子のこの条文は

まさに

役割意識の大切さ

を教えているのかもしれません。


1400年前の組織論

十七条憲法を読んでいると
驚くことがあります。

それは

現代の組織論とほとんど同じことが書かれている

ということです。

公平な評価
公と私の区別
そして今回の

役割責任

聖徳太子は
国家をまとめるために

とてもシンプルで
本質的な原則を残しました。


今日の問いです。

あなたの役割は何でしょうか。

そして

その役割を十分に理解しているでしょうか。


この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

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参考文献

・『日本書紀』推古天皇十二年(604年)条
・梅原猛『聖徳太子』集英社
・井沢元彦『逆説の日本史 古代黎明編』小学館
・東京大学史料編纂所 日本史史料データベース

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