3年前、出雲南京という愛らしい金魚を3匹いただきました。

去年の夏の暑さで1匹が天に召され、いまは2匹。
ビッグバンド仲間で長年金魚を飼っている方に冬場は薄い塩水にして餌を少なめたり、エアーは二酸化炭素を外に出す役目もあるとか教わりながら、日々の小さな変化を楽しんでいます。
迎えた当初は指先ほどだった2匹は、いまやおよそ2倍の大きさ。
最近は、水槽掃除から餌やりも息子がやってくれることが多くなりました。笑
最近は体色も少しずつ変わり、オレンジのようなまだら模様に。
そのひらひら泳ぐ姿は、まるで紅白の舞を見ているようです。
人影を見ると「ごはん?」と寄ってくる仕草がたまらなく可愛くて、
息子や自分が水槽に近づくたびに心がふっと緩みます。
友人からは「金魚は上から眺めるもの」と教わりましたが、
自分は大きな水槽を持っていないので横から水の揺らぎ越しに眺めています。
上からと横から――同じ金魚でもまったく違う表情があるのが面白いものです。
出雲南京という伝統
出雲南京(いずもなんきん)は、日本固有の金魚として、
江戸時代の寛延ごろから島根県の旧出雲地方で飼育されていたと伝えられています。当時の松江藩、松平公もお好きだったとか…。
丸みのある体とゆったりとした尾びれが特徴で、江戸時代から受け継がれてきました。
地元の祭りでも親しまれる“郷土の金魚”です。
白い体色は特に価値が高いと言われますが、
わが家の2匹は赤の発色がとても鮮やか。
白と赤のコントラストは紅白のめでたさそのもので、
「元気」と「お祝い」を一緒に泳がせているように感じます。
金魚がもたらす風水と小さなユーモア
古くから中国では「金余(お金が余る)」に通じ、
金魚は豊かさや繁栄の象徴とされてきました。
風水でも「水=財」を呼ぶ存在といわれます。
特に赤は「火の気」を持ち、家の中に活力を与える色。
白は清浄を表し、心をすっきりさせてくれる色。
赤白半々の2匹は、情熱と清らかさを同時に運ぶ縁起物…なのかもしれません。
――ただし、お金が増えている気配はまったくなし。笑
それでも毎日眺めていると、心が豊かになっていることだけは間違いありません。
命について
去年の夏、1匹が旅立ったときは胸が痛みました。
けれど、その命があったからこそ、
今も水槽で泳ぐ2匹をいっそう愛おしく感じます。
小さな命と向き合うことは、季節の移ろいを感じ、
日々を丁寧に過ごすことそのものだと気づかされます。

赤と白をまとって泳ぐ2匹を眺めていると、
「あなたはあなたの色でいい」
そんなメッセージをもらっているようです。
みなさんの暮らしには、どんな“色”を持つ存在がありますか?
その存在は、あなたの毎日にどんな力を与えてくれていますか?
今日も佳き日に
コーチミツル
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