
家で送り火を焚いた後、送り盆の灯籠流しを実際に見に行った今日、ちょうど夕暮れ時に会場へと着きました。

空は茜から群青へと移ろい、湖面には橙や藍のグラデーションが広がっていました。
その美しい時間帯に、色とりどりの灯籠が静かに流れていく姿は、まるで空と水と祈りが一体となったような景色でした。

日常から非日常へ
日が落ちていくにつれ、街の灯りと灯籠の光が湖面に重なり合い、昼間の賑やかさが少しずつ静かな祈りの空気へと変わっていきました。

普段は見慣れている松江の街並みも、この日はまったく違う表情を見せてくれます。
「送り盆」という時間が、日常を非日常へと変える特別な扉のように感じられました。

光の道しるべ
流れる灯籠を目で追いながら、自分は母や父、祖父母の面影を重ねていました。
灯籠の小さな灯りは、あの世とこの世を結ぶ“道しるべ”のようでもあり、同時に自分の心を照らし出してくれる光でもありました。
ただ静かに、そして確かに、「つながり」を感じる時間でした。

空の色が教えてくれること
刻一刻と変わる空の色は、人生の移ろいを思わせます。
明るさから暗さへ、そして闇に沈んだあとに再び訪れる朝。
送り盆の儀式を通じて、「別れ」は終わりではなく、また新しいつながりの始まりなのだと感じました。
灯籠流しは、ただ送り出すだけでなく、
私たち自身の心に灯りをともしてくれる行事だと感じました。
あなたにとって「大切な人を思い出す時間」は、どんな光や風景とともにありますか?
今日も佳き日に
コーチミツル
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