地元・島根でも、昭和の時代に BOWWOW の山本恭司さんのような素晴らしいアーティストはいました。
ただ、そんなスターが誕生するのはごく稀なことでした。
当時はデモテープを事務所に送ることが第一歩で、そこからメジャーデビューまでの道のりは、いわば狭き門。
一方で、最近では Official髭男dism や Omoinotake、Saucy Dog など、山陰発のバンドが次々と全国区で活躍しています。
おそらく理由のひとつは、時代の変化。
SNSで世界中に自分の音楽を直接届けられ、録音や映像編集も低コストで高品質にできるようになったことが大きいでしょう。
でも、自分はもう一つ大切な要素があると思います。
それは「できる気になる力」。
根拠のない自信、とも言えるかもしれません。
「近くにいる人」の成功は、自分の未来を変える
心理学の研究でも、「身近なモデルの成功」は人の自己効力感(self-efficacy)を高めることがわかっています。
バンデューラ(Albert Bandura)の社会的学習理論によれば、他人の成功を目の当たりにすることは「代理経験(vicarious experience)」と呼ばれ、自分もできるという感覚を強くしてくれます。
「もし、あの人にできたのなら、自分にもできるはずだ」
この思い込みは、行動を起こすきっかけになり、結果として現実を大きく動かします。
自分の体験からも確信
実は自分も、この「代理経験」に背中を押されたことがあります。
会社の国内留学制度で大学に行かせていただいたのですが、そのとき自分はすでに30歳、子どもは3人。
普通なら「無理だろう」と思う状況でした。
きっかけは、会社の後輩が国内留学から帰ってきたこと。
彼のはつらつとした自信に満ちた姿を見たとき、ふっと思ったのです。
「カッコイイなあ、もしかしたら、自分にもできるかもしれない」
さらに、その後輩に勉強の仕方まで教えてもらい、迷いよりも「やってみたい」という気持ちが勝ちました。
そしてもう一つ、やる気を加速させた出来事があります。
それは、知り合いから言われたひと言――「絶対無理」。
この言葉が、逆に自分の中の挑戦心に火をつけました(笑)。
結果的に、この“根拠なき自信”こそが、自分を動かした原動力だったのです。
成功は連鎖する
有名アーティストの活躍は、ファンの心を動かすだけでなく、同じ地域や身近な仲間の「できる気」に火をつけます。
そして、その火が次の挑戦者を生み、また新しい成功を連れてくる。
あなたの周りにもいませんか?
「すごいな」と思える誰か。
もしかしたら、その人の存在は、あなたの未来を動かすスイッチかもしれません。
さて、質問です
あなたは最近、誰の成功に刺激を受けましたか?
そして、その成功から、あなた自身の“できる気”が芽生えたことはありますか?

今日も佳き日に
コーチミツル
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