225.悪魔を出し抜くということ( “漂う心”に気づいたときから、人生は変わりはじめる )

『悪魔を出し抜け(Outwitting the Devil)』という本があります。

書いたのは、あの『思考は現実化する』で知られるナポレオン・ヒル。

彼が1938年に書いたにもかかわらず、当時はあまりに衝撃的な内容だったため、生前は出版されず、2011年になってようやく世に出ました。

本の構成は、ちょっと変わっています。

なんと“悪魔”とナポレオン・ヒルが対話をする、という形で物語が進んでいきます。

しかも、その悪魔というのは、角を生やした怪物ではなく――

私たちの内側にいる“もう一人の自分”のような存在です。

悪魔の正体は「漂う心」

ヒルがこの本で繰り返し指摘しているのが、「ドリフティング(漂流)」という状態です。

「私は“ドリフター”を支配する。私の力の98%は彼らから得ている」

悪魔はそう語ります。

自分が好きだったドリフターズは漂流者なんですね〜 おっと茶化してはいけません、続けて

“ドリフター”とは、

✅ 自分で考えることをやめてしまった人

✅ 誰かの期待に流されてしまう人

✅ 習慣や惰性に縛られ、何となく生きている人

言い換えれば、“意志の舵”を握らず、ただ波に流されているような状態です。

ヒルは、そんな漂う心のままでは、自分の人生を生きることはできない、と語ります。

悪魔の支配に使われる“7つの道具”

悪魔は、私たちを「ドリフター」にするために、いくつもの仕掛けを使います。

たとえば――

  1. 恐怖(特に貧困・批判・病気・老い・失敗・死)
  2. 教育(考えさせない仕組み)
  3. 宗教(罰の意識、罪悪感)
  4. 政治(対立や混乱)
  5. 経済(借金や依存)
  6. 快楽(食・酒・性などの一時的な欲)
  7. 習慣(考えない癖を作る)

こうした道具を通して、知らぬ間に“考える力”が弱まっていくのです。

唯一の対抗手段は明確な意志を持つこと

では、どうすれば悪魔に出し抜かれずにすむのでしょうか?

ヒルはこう言います。

「私は、明確な目的を持って生きる人間には手出しができない」

明確な目的。自分の軸。

それは、立派な夢である必要はありません。

自分が何を大事にしたいのか。

どんなふうに生きていきたいのか。

どんな小さなことであっても、“自分の意志で決めている”という実感があれば、それはもう、悪魔に支配されない強さになる。

いま自分がしていることは、悪魔を出し抜いているのかもしれない

ふと、自分自身の暮らしを振り返ってみました。

朝早く起きて、静かな時間を「朝自活」にあてていること。

畑に出て、草の伸び具合や土の香りに耳を澄ませていること。

日々の気づきを言葉にしようとブログを書き続けていること。

トランペットの音に、自分の今の気持ちを重ねようとしていること。

どれも決して大それた目標ではないけれど、

これらの営みのひとつひとつが、自分の“軸”を確かめる行為なのかもしれません。

そしてそれこそが、

「悪魔に出し抜かれずに生きる」ということではないか――

そんなふうに思ったのです。

かつては、自分も“ドリフター”だった時期があります。

もちろん今でも”ドリフター”な場面は残っています。

けれど、少しずつでも、自分で考え、自分で選ぶ時間が増えてきた。

「今日は、どんな問いを自分に立ててみようか」

そう思える朝があるだけでも、人生は確実に変わりはじめていると感じます。

今日という日、あなたはどんな意志を持って過ごしますか?

今日も佳き日に

コーチミツル

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