133.チャレンジとリスク──小さな一歩が未来を変える

チャレンジにはリスクがつきもの?

「何か新しいことに挑戦したい。でも失敗したらどうしよう……」

そんなふうに感じたことはありませんか?

多くの人が、「チャレンジ=リスクが高いもの」「やるなら覚悟が必要」と考えがちです。

確かに、新しいことに挑むには不確実さがつきまといますし、失敗することもあります。

でも実は、リスクをゼロにすることはできなくても、“小さなチャレンジの積み重ね”でリスクを大きく下げることはできるのです。

大きな一歩より、「小さなステップ」

リスクが怖く感じるのは、「一発勝負で挑まなきゃ」と思ってしまうからです。

でも本当は、一歩をもっと小さくすることも、戦略のひとつ。

泳げない人がいきなり海に飛び込むのは危ないけれど、浅瀬で足元から慣れていけば、やがて自由に泳げるようになりますよね。

人生のチャレンジも、それと同じです。

ソリューションフォーカスの「スモールステップ」

この考え方にとても近いのが、**ソリューションフォーカス(解決志向アプローチ)**です。

これは心理療法やコーチングの分野で活用されているアプローチで、特徴は次の3つ:

  • 問題よりも「うまくいき始めていること」に注目する
  • 解決に向けて、いま自分ができる小さな一歩に集中する
  • 成功は「劇的な変化」ではなく、「小さな前進の積み重ね」であると捉える

つまり、大きな目標があっても、そこに向かって“できることから”動き出すのが大事なんです。

宇宙開発も、スモールステップから

この考え方を体現している企業がひとつあります。

それが、**SpaceX(スペースX)**です。

今でこそ「火星移住」や「宇宙旅行」といった壮大なビジョンを掲げていますが、創業当時のSpaceXは、小さなロケットFalcon 1からコツコツと開発を始めました。

◆ 最初の3回は失敗。でも…

このFalcon 1、最初の3回連続で打ち上げに失敗しています。普通ならここで諦めるか、方向転換してもおかしくないですよね。

でも、彼らは違いました。

毎回の失敗から**「何がうまくいったか/いかなかったか」を分析し、少しずつ改善を重ねた**のです。

◆ そして4回目の成功が、未来を開いた

ついに迎えた4回目の打ち上げで成功。

この小さな成功が、その後のNASAとの契約、大型ロケットFalcon 9、そして再利用型ロケットや宇宙船の開発へとつながっていきます。

SpaceXの成長は、小さなチャレンジ→失敗→学び→改善→再挑戦の繰り返し。まさにソリューションフォーカス的な「スモールステップの積み重ね」だったのです。

あなたのチャレンジにも応用できる

宇宙開発のような壮大な話じゃなくても、これは私たちの日常にも応用できます。

「新しい仕事に挑戦したい」

「誰かに思いを伝えたい」

「ずっとやってみたかったことがある」

どんなことでも、いきなり完璧を目指す必要はありません。まずは“できることから”やってみる。それが、リスクを小さく、安全に進むコツです。

最後に:私も今、チャレンジの途中です

ここまで偉そうに書いてきましたが、実は私自身も、今まさにある目標に向かって、スモールステップを重ねている最中です。

まだその全貌を語れるほどではありませんが、

いつか皆さんに「こんなふうに実現できました」とお話しできる日を楽しみにしています。

それまでは、一緒に少しずつ、一歩ずつ、進んでいきましょう。

あなたの「次の小さな一歩」は、どんなことですか?

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