655.安かったので買ってみた。(マイナンバーカードを読む機器、本当に何でもいいのだろうか)

役所の手続きやオンライン申請をしていると、マイナンバーカードをパソコンで読み取る必要が出てくることがあります。

自分もそのために、ICカードリーダーを購入しました。

当時、行政関係の案内を見ると、マイナンバーカードに対応したカードリーダーがいくつか紹介されていました。

ただ、メーカー品を見ると、それなりの値段がします。

そこでAmazonを見てみると、もっと安いものがありました。

SDカードやmicroSDカード、SIMカードまで読み取れて、マイナンバーカードにも対応している。

「これで十分だろう」

そう思って購入しました。

実際、これまで行政関係の手続きでも使えていました。

そのときは、それ以上深く考えることはありませんでした。

最近になって、少し気になった

最近、ネットワークカメラやスマート家電などについて、

「利用者の知らないところで外部と通信しているのではないか」

「どこに情報が送られているのか分からない機器もある」

といった話を耳にするようになりました。

もちろん、

海外製だから危険。

安い製品だから危険。

という単純な話ではないと思っています。

ただ、そこでふと思ったのです。

自分がマイナンバーカードを差し込んでいる、このカードリーダーは大丈夫なのだろうか。

あらためて本体を見てみました。

黒い本体。

ICカードを差し込むところ。

側面にはSD、TF、SIMのスロット。

ところが、

メーカー名がありません。

型番らしい表示も見当たりません。

Amazonで安かった。

ちゃんと動いた。

だから使っていた。

それだけでした。

考えてみれば、かなり重要なカード

そこで初めて、

「マイナンバーカードって、かなり重要なものではないか」

とあらためて考えました。

本人確認。

行政手続き。

電子証明書。

マイナポータルへのログイン。

今では健康保険証として使う場面もあります。

自分はそんなカードを、メーカーもよく分からない安価なカードリーダーに差し込んでいたわけです。

少し怖くなりました。

マイナンバーカードには、何が入っているのか

そこでまず、

「そもそもマイナンバーカードの中には、どんな情報が入っているのだろう」

と調べてみました。

ここは、自分が漠然とイメージしていたものとは少し違いました。

デジタル庁によると、マイナンバーカードのICチップには、病歴などの医療情報、金融機関の口座番号、税や年金といったプライバシー性の高い情報そのものは記録されていません。

記録されているのは、券面に記載された情報や、公的個人認証に使う電子証明書など必要最小限の情報です。さらに、暗証番号を一定回数間違えるとロックされ、不正にICチップから情報を読み出そうとすると読み出せなくなる仕組みも設けられています。デジタル庁

つまり、

カードリーダーに差し込んだ瞬間に、病歴や年金、預金口座の情報まで全部抜き取られる

という仕組みではありません。

これは少し安心しました。

でも、「カードが安全」と「機器が安全」は別の話

ただ、ここで一つ疑問が残りました。

マイナンバーカードそのものに安全対策が施されていることと、

それを読み取る周辺機器が安全であることは、同じ話ではありません。

仮にICチップの奥にある重要情報を直接抜き取れなかったとしても、

悪意のあるソフトウェアやドライバーなどがパソコン上で動けば、

画面に表示された情報や、

入力した情報などを狙うことは理屈として考えられます。

では、行政側はカードリーダーについて何でもよいとしているのでしょうか。

調べてみると、そうではありませんでした。

公的個人認証サービスには「対応機器」の一覧がある

公的個人認証サービスのサイトでは、

パソコンから電子申請を行う場合、

「公的個人認証サービスに対応したICカードリーダライタ」

を用意するよう案内されています。

さらに、各メーカーが適合性を検証したカードリーダーの一覧も公開されています。日本標準化協会

一覧に載っていないカードリーダーについても、最新ドライバーなどによって使用できる場合はあるものの、メーカーのサポート対象外になる場合があると説明されています。日本標準化協会

ここを、自分は知りませんでした。

自分は単純に、

「マイナンバーカードが読めればいい」

くらいに考えていました。

では、カードリーダーが原因の情報漏えいはあるのか

もう一つ気になったのが、

カードリーダーそのものが原因で、マイナンバー関連の情報が漏れた事例はあるのか

ということです。

今回、自分が確認した公的な情報の範囲では、

ノーブランドのカードリーダーを使ったことが直接の原因となって、マイナンバーカードの情報が盗まれたと確認された国内事例は見つけられませんでした。

一方で、マイナンバーを含む「特定個人情報」の漏えい等事案そのものは発生しています。

個人情報保護委員会によると、令和6年度には、特定個人情報の漏えい等事案などについて2,052件の報告を処理しています。

ただし、この数字には、同じ大規模なシステム事故について複数の委託元から報告されたケースなども含まれています。代表例として、社会保険・人事労務システムへの不正アクセスやランサムウェア被害が挙げられています。警察庁

つまり、

「安いカードリーダーを使うと情報が抜かれる」

と単純に結びつけることはできません。

ここは怖がりすぎないためにも、分けて考える必要があると思いました。

それでも、自分のカードリーダーは何者なのか

不安になるだけなら簡単です。

そこで、

実際に自分のカードリーダーを調べてみることにしました。

外側にはメーカー名がありません。

しかし、Windowsには接続しているUSB機器の情報を見る機能があります。

「デバイスマネージャー」を開き、

カードリーダーを挿す前と、

挿した後を比べてみました。

すると、

Microsoft Usbccid Smartcard Reader(WUDF)

という項目が増えました。

さらに「ハードウェアID」を見てみると、

USB\VID_0BDA&PID_0169

という番号が表示されました。

外側には何も書いていない。

でも、パソコンの中から見ると、

ちゃんとその機器なりの「名札」のようなものが付いていました。

ここから、さらに調べてみることにしました。

安かったから買った。それだけでよかったのか

今回あらためて思ったのは、

安いものを買うこと自体が悪いのではない、

ということです。

Amazonには、安くて便利なものがたくさんあります。

自分もそれを利用しています。

ただ、

カメラ。

マイク。

カードリーダー。

ネットワーク機器。

こうしたものは、自分たちの情報にかなり近いところで働いています。

だから、

「安かったから買った」

で終わらず、

「誰が作ったのか」

「パソコンでは何という機器として認識されているのか」

くらいは確認してもよいのかもしれません。

怖がりすぎる必要はない。

でも、

何も知らずにつなぐのも少し違う。

次回は、

メーカー名のないこのカードリーダーを、Windowsから実際に調べてみた結果

を書いてみたいと思います。

外側には名前がないのに、中をのぞいてみると意外なことが分かってきました。

この言葉が、必要な人に、必要な時に、届きますように・・・

今日も佳き日に
コーチミツル

#マイナンバーカード #カードリーダー #情報セキュリティ #個人情報 #Amazon購入品 #PC周辺機器 #デジタル生活 #ネットセキュリティ #便利と安全 #ミツルの視点


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