世界陸上の映像を見ながら、ふと心が震えた。
短距離も、投擲も、走り幅跳びも。
どれも一見すると、誰もが経験したことのある“普通”の動作だ。
投げる・走る・跳ぶ――。
子どもの頃の遊びにも似た行為なのに、世界の舞台ではその一瞬に人生のすべてを懸けている。
その集中力と、研ぎ澄まされた身体と心に、ただただ尊敬の念がわく。
一瞬にすべてを合わせるということ
陸上競技は、スタートの0.01秒、踏切のわずかな角度、投げる瞬間の手首の返し――。
数年間、もしかしたら十年以上の努力を、その一瞬に収束させる。
当日の気圧や体調に左右されないよう、睡眠・食事・メンタルまで整える。
それは、日常の小さな選択や習慣の積み重ねがあってこそ。
“普通の動作”を極限まで高めた美しさは、まさに人間の可能性そのものだ。
自分自身の「普通を極める」― 朝自活
自分にとっての“普通を磨く”挑戦が、朝自活。
毎朝、自分の成長のために最低15分、自分だけの時間を確保している。
筋トレやトランペット練習、畑作業、読書など内容は日によって変わるが、自分のために使う時間を必ず取る――ただそれだけを続けている。
- 15分 × 365日 = 約91時間/年
- 3年続ければ 約273時間(およそ11日間)
ほんの15分でも積み重ねると、いつの間にか“自分だけの11日間”が手に入る計算。
この時間が、心を整え、新しい挑戦への土台になっている。
「普通」を極める意味
暮らしにも、走る・歩く・話す・聴くといった“当たり前”がたくさんある。
例えば「話を聴く力」。
コーチングの現場でも、ただ黙って耳を傾けるだけでなく、相手の呼吸や間合いを感じ取る力を磨くことは、世界の舞台に挑むアスリートに近い集中を求められる。
普通を深めることで、仕事や人間関係、健康さえも変わっていく――これは誰にでも開かれた挑戦だ。
科学が示す「継続の力」
心理学者アンジェラ・ダックワースは、成功を左右するのは才能より「やり抜く力(GRIT)」だと提唱している。
また、米スタンフォード大学の研究によれば、毎日同じ時間に運動する習慣を持つ人は、そうでない人より運動継続率が約70%高いとの報告がある。
小さなルーティンの積み重ねが、驚くほど大きな成果へとつながることは科学的にも裏付けられている。

あなたの「普通」をひとつ極めてみませんか
特別な道具も、世界大会も必要ない。
歩く姿勢を整える、毎朝深呼吸する、家族に「おはよう」と伝える。
一見平凡なことこそ、丁寧に繰り返すことで心と体が整い、やがて人を惹きつける輝きになる。
あなたが「これは普通」と思っている日常の中で、ひとつだけ極めてみたいことがあるとしたら何ですか?
毎日15分だけ、今日から積み重ねていくとしたら何がしたいでしょうか?
今日も佳き日に
コーチミツル
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