265.甘え?か利用か?(その線引きと理想の協力関係)

「これは甘えなのかな?それとも利用されているのかな?」
人との関わりの中で、そんな疑問を抱いたことはありませんか。

私自身、人に頼むことが得意ではなく、ついつい自分だけで抱え込んでしまい、壁にぶつかることがあります。
一方で、自然に人に頼むのが上手な方がおられ、羨ましく思うこともあります。

本当は、お互いの強みを活かし合う「アライアンス(協力関係)」の方が、ずっと健全で理想的なのかもしれません。

そこで、今日は “甘え” “利用” “協力” について考えてみたいと思います。

甘えとは?

甘えとは、信頼しているからこそ相手に頼ること
心を開き、「助けてもらえると安心する」という素直な気持ちを表すことです。

「少しだけ手伝ってほしい」「一緒にやってもらえると心強い」――
そんな言葉の背景には、相手を信じている証があります。

甘えは必ずしも悪いものではなく、むしろ人と人との距離を近づける役割を果たしてくれるのです。


利用とは?

一方で「利用」とは、相手を自分のための道具のように扱ってしまうこと
そこには信頼や感謝がなく、一方的な要求だけが残ります。

  • 感謝の言葉がない
  • 相手の都合を考えない
  • 頼むのが当然と思っている
  • 自分だけが得をして相手は疲弊する

こうした状態が続くと、「頼られている喜び」ではなく「利用されている不快感」だけが積み重なってしまいます。

では、今の状況、それが、甘えなのか利用されているのか分かるのでしょうか?

そこで、甘えと利用のチェックリストを考えてみました。


甘えと利用のチェックリスト

視点甘え(信頼が前提)利用(避けたい関係)
頼む前の姿勢まず自分でできることを試す最初から相手任せ
相手への気持ち感謝や思いやりがある感謝がなく当然と思っている
頼む頻度必要な時だけ頻繁で一方的
相手の負担お互いに支え合えている感覚自分ばかりが消耗している感覚
関係の質信頼や安心感が深まる疲れやモヤモヤが残る

「甘え」はまだ許せます。
しかし「利用」になってしまうと、関係を壊してしまいます。


理想は協力 ― アライアンスという考え方

甘えと利用ではなく理想の姿が 協力ではないかと思います。

協力とは、お互いの強みを持ち寄り、成果を高め合うこと
これは一方的な負担ではなく、信頼と尊重に基づく関係です。

私は「アライアンス」という言葉が好きです。
お互いの強みを活かすと、苦手を一人で抱え込まずに済みます。
自分の弱さを認め、相手の得意を信頼することで、もっと健やかに生きられるのではないでしょうか。


コーチミツルから貴方へ

甘えることは、信頼の表れです。
利用されることは、心を消耗させます。
そして理想の姿は、協力し合うアライアンスです。

大切なのは、貴方の心に安心や感謝が残っているかどうか
そこに温かさがあれば甘え、モヤモヤが残るなら利用のサインです。

👉 最近、貴方が「頼ったこと」や「頼まれたこと」を振り返ってみてください。
 それは「甘え」でしたか?「利用」でしたか?
 そして、お互いの強みを活かす「協力」へと変えるために、できることは何でしょうか。

今日も佳き日に

コーチミツル


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