「強さ」という言葉から、筋肉や腕力を思い浮かべる人もいるでしょう。
けれど、心が試される瞬間こそ、真の強さがにじみ出ると感じます。
真の強さが表れる時
- 逆風の中で一歩踏み出す時
失敗や批判が目に見えていても、自分が正しいと思う行動を選ぶ。 - 勇気ある撤退を決める時
山登りの途中で「ここから先は危険」と判断して引き返す。
逃げではなく、未来を守るための決断もまた強さです。 - 他者のために動く時
自分の利益より、皆の安心や幸せを優先する。
批判さえも受け入れて、チームのために尽くす姿。
レジリエンスとことわざからの学び
「疾風に勁草を知る」や**「深根の木は風に動かず」**は、
逆境や揺れにも耐え、しなやかに立つ心が本当の強さだと教えてくれます。
根を深く張り、どんな風にも折れないような“心の基盤”を育てることが大切です。
現代で言えば、**レジリエンス(しなやかな回復力)**そのものです。
ボクシング井上尚弥選手
“モンスター”の異名を持つボクシング井上尚弥選手。
技術や身体能力はもちろん、心の強さが際立っています。
- 冷静さ
世界戦でダウンを奪われた時も、慌てず冷静に状況を分析して立て直しました。 - 謙虚な努力
世界的評価を得ても、日々の練習を愚直に積み重ね、慢心しない姿勢を保っています。 - プレッシャーを力に変える
大舞台の緊張を「ワクワク」と表現し、恐れではなく楽しみに変えて挑む。
彼が見せるのは「勝ち続ける強さ」だけでなく、
逆境を受け止め、心をしなやかに保ちながら前へ進むレジリエンスそのものです。
真の強さを育てる生活習慣
- 1日5分の振り返りメモ
「今日良かったこと」と「もう少しこうすれば良かったこと」を簡単に書く。
自分を客観的に見つめる習慣が、心の根を深くします。 - 感情を観察する
怒りや不安を否定せず、ただ感じて受けとめる。 - 小さな挑戦を続ける
体力・知識・人間関係…少しずつでも経験値を重ねることが心を鍛えます。
自分を鍛えるワーク(井上選手から学ぶ3ステップ)
- 逆境イメージトレーニング
一番緊張する場面を思い描き、そこで自分がどう動くか、どう呼吸するかを想像して書き出します。 - 成功体験の“反復再生”
これまで乗り越えた小さな成功を振り返り、心の中で何度も再生して自信の貯金を作ります。 - 身体とのリンク
軽い運動や呼吸法を日常に取り入れ、体の安定が心の安定につながる感覚を確認します。
真の強さセルフチェックリスト
下の20項目を「はい/いいえ」で答え、
「はい」が多いほどあなたの“心の筋力・根”は育っています。
積極的にできているもの=★、やや消極的=☆ の目安をつけました。
- 困難な状況でも冷静に状況を把握できる ★
- 自分の弱さを人に話せる ★
- 批判を受けても必要以上に落ち込まない ★
- 誤りに気づいた時に素直に謝れる ★
- 目標が変わっても柔軟に方向転換できる ★
- 誰かの成功を心から喜べる ★
- 必要な時に「助けて」と言える ☆
- 怒りを感じた時、まず深呼吸できる ☆
- 予定外の出来事に対応できる ☆
- 周囲の意見を取り入れながら自分の軸を守れる ★
- 無理な挑戦を勇気を持って断る ★
- 長期的なゴールを見据えて小さな努力を続けられる ★
- 負けた経験を人に話し、学びに変えられる ☆
- 苦しい状況でユーモアを忘れない ☆
- 人の評価より自分の納得を大切にできる ★
- 困っている人を放っておけない ★
- 苦手な相手にも礼儀を尽くせる ★
- 一度決めたことを最後までやり抜く ☆
- 自分の時間を確保して心身を整えられる ☆
- 「これ以上は危険」と感じた時に撤退できる ★
★が多いほど、しなやかな強さ=レジリエンスが育っています。
☆が少なくても、気づいた瞬間から鍛え始めれば十分です。
自分は月一のセッションで緊張して、思うように演奏できないことが続いています。
それでも、恥をかきながら少しずつ進んでいる感覚があります。
井上尚弥選手がリングで示すように、緊張や逆境を受け入れて一歩踏み出す。
その積み重ねが、深く根を張る木のように、風に動かない心を育てているのだと思います。

あなたは、どんな時に「自分は強くなった」と感じますか?
今日の自分に★はいくつつけられるでしょうか。
今日も佳き日に
コーチミツル
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