年齢を重ねると、歯のトラブルが気になるようになります。
自分も親知らずを抜いた以外は歯が残っていますが、先日、転寝をした後から右奥歯のあたりにズキッとしたような痛みが今日までありました。
昨年セラミック治療をした歯でもあり、気になって落ち着きません。
そこで、かかりつけの歯医者さんに診てもらったところ、意外にも
「これは疲れから歯が浮いたんでしょう」とのことでした。
「けんべき」という言葉
島根では、昔から**「けんべき」**という言葉があります。
疲れがたまったときに、
- 歯が浮く
- 噛むと痛い
- 体のどこかが重だるい
といった症状が出ることを指す方言です。
今回の自分の症状も、まさにこの「けんべき」。これまでは、右膝の腫れが自分の健康のバロメーターと思っていたのに疲れが口の中に現れることがあるのだと、あらためて感じました。
歯石は悪者? それとも必要?
歯の裏側にも違和感があり、歯石の存在も気になっていました。
そして、時々
「歯石は歯を守るためのカバーなのでは?」
という声を耳にします。
しかし、現在の医学的な研究では、歯石が歯を守るというエビデンスはありませんでした。
歯石とは、歯についた歯垢(プラーク)が唾液中の成分と結びつき、石のように固まったものです。
表面がザラザラしており、細菌がくっつきやすいため、歯周病や歯ぐきの腫れの原因になることが分かっています。
「歯石は実は必要では?」という考えは自分にとって魅力的ですが、残念ながら医学的には支持されていませんでした。
歯石は完全に防げない。でも遅らせることはできる
どれだけ丁寧に磨いても、歯石を“ゼロ”にすることは難しいと言われています。
ただ、つくスピードを遅らせることはできます。
- 電動歯ブラシで丁寧に磨く
- 歯間ブラシやウォーターピックを併用する
- 定期的に歯医者さんでクリーニングしてもらう
自分も毎朝晩ケアを続けていますが、
「見えない部分の沈着」までは、自分では分からないものです。
だからこそ、専門家に診てもらうことの安心感を強く感じました。

疲れと歯の不調はつながっている
今回のように、疲労がたまると歯が浮く、噛むと痛いという症状が出ます。
これは医学的にも、「食いしばり」や「筋肉の緊張」が関係していると考えられています。
つまり、歯と身体の疲れはつながっているのです。
歯が痛んだら、「歯の問題」か「疲れのサイン」か、その両方を考える必要があるのだと気づきました。
最後に ― あなたの歯と身体は、今どんな状態ですか?
歯は、食べる・話す・笑う…人生のあらゆる場面を支える大切な存在です。
日々のケアはもちろん、疲れをためないことも“歯を守る習慣”の一つだと思います。
歯を磨くことは未来を磨くこと。
そして、休むことは自分を守ること。
今日、鏡の前でそっと歯と歯ぐきを見てみませんか?
小さな変化に気づけることが、大きなトラブルを防ぐ第一歩になります。
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