10月に入ってから、なんとなく気持ちが静まり、
行動するよりも、考える時間が増えました。
朝夕の風は冷たく、空は高く澄んでいて、
「過ごしやすくなった」と思う一方で、
どこか寂しさが混じるような感覚があります。
それもそのはず――
自分にとっては、10月と11月が暦(干支暦)でいう「空亡(くうぼう)」の時期にあたります。
空亡とは ― “気”の切り替わりを意味する期間
空亡とは、四柱推命など東洋の暦(干支暦)に基づく考え方で、
十干と十二支の気の流れが“噛み合わない”期間のことをいいます。
この時期は、天地のバランスが一時的に不安定になり、
新しいことを始めるよりも、現状を見直す・整えるのに向いているとされています。
たとえるなら、
「大地がひと休みして、次の芽吹きの準備をしている時期」――。
行動を止めるのではなく、“整える力”を高める期間なのです。
暦の考え方から見た「秋」
暦の世界では、季節もすべて「気のめぐり」として捉えられます。
秋は、陽の気が静まり、陰の気が満ちてくる季節。
つまり、「外へ出すエネルギー」から「内に蓄えるエネルギー」への転換期です。
そのため、どんな人でもこの時期は、
無意識のうちにペースが落ちたり、内省的になったりします。
それは悪いことではなく、
自然界のリズムに沿った“人間の正常な反応”なのです。
金魚も感じる、秋のリズム
実は、自分の家の金魚も10月に入ってから
餌をあまり食べなくなり、動きも静かになりました。
最初は心配しましたが、調べてみると、
気温と日照時間の変化で代謝が下がり、
活動を抑える“冬支度”の時期に入っているそうです。
人も金魚も、
同じ自然のサイクルを感じ取って生きているのですね。
無理に動かさず、静かに見守ること。
それが、この季節にふさわしい関わり方だと感じました。
空亡のときに大切にしたい5つのこと
この時期は、動くよりも「整える」ことを意識すると、
自然と気が安定していきます。
行動 | 意味 |
---|---|
1. 朝日を浴びる | 日光が体内時計を整え、気分を安定させます。 |
2. 生活リズムを守る | 寝る・起きる・食べるを一定に。乱れを最小限に。 |
3. 感情を観察する | 寂しさも自然な流れ。否定せずに受け止めて。 |
4. 身の回りを整える | 掃除・片づけは“気の流れ”を整える第一歩。 |
5. 焦らず比べず | 他人と比べるより、自分の内側の声を聴く。 |
“動けない自分”を責めるのではなく、
「今は整えるときなんだ」と穏やかに受け止めることが大切です。
止まることにも意味がある
空亡の時期に起こる「停滞感」は、
実は“次の成長に必要な静けさ”です。
植物が冬に根を張り、春に芽吹くように、
人もこの時期に内面を整えることで、
次のサイクルを力強く迎えられます。
だからこそ、焦らず、比べず、
静かな季節をそのまま味わってみたいものです。
結びに
自分にとって、10月と11月は空亡の期間。
活動の勢いは少し落ちますが、
その分、心がゆっくりと整い、内側に深さが生まれる時期でもあります。
もし、あなたが今「なんとなくやる気が出ない」と感じているなら、
それは怠けではなく、自然のリズムに沿った心の反応かもしれません。
あなたにとって「根を張る(地力を育てる)」とは、どんな行動ですか?
自分にとっての空亡は10月と11月ですが、
空亡の時期は人によって異なります。
自分の空亡を知りたい方は、
暦や四柱推命に詳しいプロに訊いてみることをおすすめします。
知ることで、より穏やかに自分のリズムを整えられるかもしれません。

今日も佳き日に
コーチミツル
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