304.空亡(くうぼう)の過ごし方(自分にとっての“整える季節”)

10月に入ってから、なんとなく気持ちが静まり、
行動するよりも、考える時間が増えました。

朝夕の風は冷たく、空は高く澄んでいて、
「過ごしやすくなった」と思う一方で、
どこか寂しさが混じるような感覚があります。

それもそのはず――
自分にとっては、10月と11月が暦(干支暦)でいう「空亡(くうぼう)」の時期にあたります。


空亡とは ― “気”の切り替わりを意味する期間

空亡とは、四柱推命など東洋の暦(干支暦)に基づく考え方で、
十干と十二支の気の流れが“噛み合わない”期間のことをいいます。

この時期は、天地のバランスが一時的に不安定になり、
新しいことを始めるよりも、現状を見直す・整えるのに向いているとされています。

たとえるなら、
「大地がひと休みして、次の芽吹きの準備をしている時期」――。
行動を止めるのではなく、“整える力”を高める期間なのです。


暦の考え方から見た「秋」

暦の世界では、季節もすべて「気のめぐり」として捉えられます。

秋は、陽の気が静まり、陰の気が満ちてくる季節。
つまり、「外へ出すエネルギー」から「内に蓄えるエネルギー」への転換期です。

そのため、どんな人でもこの時期は、
無意識のうちにペースが落ちたり、内省的になったりします。

それは悪いことではなく、
自然界のリズムに沿った“人間の正常な反応”なのです。


金魚も感じる、秋のリズム

実は、自分の家の金魚も10月に入ってから
餌をあまり食べなくなり、動きも静かになりました。

最初は心配しましたが、調べてみると、
気温と日照時間の変化で代謝が下がり、
活動を抑える“冬支度”の時期に入っているそうです。

人も金魚も、
同じ自然のサイクルを感じ取って生きているのですね。

無理に動かさず、静かに見守ること。
それが、この季節にふさわしい関わり方だと感じました。


空亡のときに大切にしたい5つのこと

この時期は、動くよりも「整える」ことを意識すると、
自然と気が安定していきます。

行動意味
1. 朝日を浴びる日光が体内時計を整え、気分を安定させます。
2. 生活リズムを守る寝る・起きる・食べるを一定に。乱れを最小限に。
3. 感情を観察する寂しさも自然な流れ。否定せずに受け止めて。
4. 身の回りを整える掃除・片づけは“気の流れ”を整える第一歩。
5. 焦らず比べず他人と比べるより、自分の内側の声を聴く。

“動けない自分”を責めるのではなく、
「今は整えるときなんだ」と穏やかに受け止めることが大切です。


止まることにも意味がある

空亡の時期に起こる「停滞感」は、
実は“次の成長に必要な静けさ”です。

植物が冬に根を張り、春に芽吹くように、
人もこの時期に内面を整えることで、
次のサイクルを力強く迎えられます。

だからこそ、焦らず、比べず、
静かな季節をそのまま味わってみたいものです。


結びに

自分にとって、10月と11月は空亡の期間。
活動の勢いは少し落ちますが、
その分、心がゆっくりと整い、内側に深さが生まれる時期でもあります。

もし、あなたが今「なんとなくやる気が出ない」と感じているなら、
それは怠けではなく、自然のリズムに沿った心の反応かもしれません。


あなたにとって「根を張る(地力を育てる)」とは、どんな行動ですか?


自分にとっての空亡は10月と11月ですが、
空亡の時期は人によって異なります。
自分の空亡を知りたい方は、
暦や四柱推命に詳しいプロに訊いてみることをおすすめします。
知ることで、より穏やかに自分のリズムを整えられるかもしれません。

今日も佳き日に

コーチミツル


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